カーリースって車検はどうするの?車検の仕組みとともに解説!

車検を受けている車

車検は車を安全に乗るためには欠かせない制度です。

マイカーであれば、車検を受ける場所、書類の準備、手続き等は全て自分で行う必要があります。

しかし、カーリース会社から借りているリース車の車検はどうでしょうか。

マイカーのように全て自分で行うのか、それともカーリース会社が対応してくれるのでしょうか。

この記事では、カーリースを利用する上で知っておきたい車検の仕組みや費用について解説していきます。


記事のポイント
・車検費用はメンテナンスプランに付帯している
・指定工場で車検を受けることができる

車検とは?

車検とは「自動車検査登録制度」の略称であり、車が安全な状態で乗るための検査のことです。

新車登録から3年後、それ以降は2年ごとに受けることが義務付けられています。

期日内に車検を通さなければ、公道を走ることができないため、車検の受け忘れには注意が必要です。

車検費用は3つの費用から構成されている

車検費用は、法定費用、車検基本料、整備費用の3つの要素から構成されています。

まずは、この3つの費用をそれぞれどのように負担するのかを見ていきましょう。

法定費用について

1つ目の法定費用とは、自動車重量税や自賠責保険料、印紙代のことを指します。

上記費用は基本的にカーリースの月額料金に含まれているため、別途支払う必要がありません。

しかし、一部カーリース会社では法定費用が含まれていないこともあるため、契約時に月額料金には何が含まれているのかを確認するようにしましょう。

自動車重量税と自賠責保険の費用は下記表にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

自動車重量税(軽自動車、新車新規登録等時) ※軽自動車のみ
車両重量 新車新規登録等時
エコカー エコカー(本則税率から軽減) エコカー外
免税 75%減 50%減 25%減 軽減なし
3年自家用 0円 1,800円 3,700円 5,600円 9,900円
2年自家用 0円 1,200円 2,500円 3,700円 6,600円

 

自動車重量税(軽自動車、継続検査等時) ※軽自動車のみ
車両重量 継続検査等時
エコカー エコカー外
免税 (本則税率) 右以外 13年経過 18年経過
2年自家用 0円 5,000円 6,600円 8,200円 8,800円

 

自動車重量税(乗用車、3年自家用、新車新規登録等時) ※軽自動車以外
車両重量 3年自家用(新車新規登録等時)
エコカー エコカー(本則税率から軽減) エコカー外
免税 50%減 25%減 軽減なし
~0.5t 0円 3,700円 5,600円 12,300円
~1.0t 0円 7,500円 11,200円 24,600円
~1.5t 0円 11,200円 16,800円 36,900円
~2.0t 0円 15,000円 22,500円 49,200円
~2.5t 0円 18,700円 28,100円 61,500円
~3.0t 0円 22,500円 33,700円 73,800円

 

自動車重量税(乗用車、2年自家用、継続検査等時) ※軽自動車以外
車両重量 2年自家用(継続検査等時)
エコカー エコカー外
免税 (本則税率) 右以外 13年経過 18年経過
~0.5t 0円 5,000円 8,200円 11,400円 12,600円
~1.0t 0円 10,000円 16,400円 22,800円 25,200円
~1.5t 0円 15,000円 24,600円 34,200円 37,800円
~2.0t 0円 20,000円 32,800円 45,600円 50,400円
~2.5t 0円 25,000円 41,000円 57,000円 63,000円
~3.0t 0円 30,000円 49,200円 68,400円 75,600円

 

自賠責保険料(令和3年4月1日以降始期のご契約に適用)
車種 / 保険期間 37か月 36か月 25か月 24か月 13か月 12か月
自家用乗用自動車 27,770 27,180 20,610 20,010 13,310 12,700
軽自動車(検査対象) 27,330 26,760 20,310 19,730 13,150 12,550

小型貨物
自動車

営業用     31,870 30,840 19,220 18,160
自家用     23,870 23,150 15,020 14,280
普通貨物自動車 営業用 積載量2t以上     52,930 51,070 30,270 28,380
積載量2t以下     36,860 35,630 21,840 20,580
自家用 積載量2t以上     37,980 36,710 22,430 21,130
積載量2t以下     33,840 32,730 20,250 19,120

 

人気車種の自動車重量税と自賠責保険料はいくらになるのかをまとめましたので、こちらも参考にしてみてください。
車種 グレード 自動車重量税
新車新規登録等時
自動車重量税
継続検査等時
自賠責保険
36か月
自賠責保険
24か月
ホンダ
N-BOX
G / FF
(ガソリン)
3,700円 5,000円 26,760円 19,730円
トヨタ ヤリス G / 2WD
(ガソリン)
24,600円 16,400円 27,770円 20,010円
トヨタ ハリアー S / 2WD
(ガソリン)
49,200円 32,800円 27,770円 20,010円
日産 エクストレイル S / 2WD
(HYBRID)
0円 32,800円 27,770円 20,010円
ダイハツ ミライース B / 2WD
(ガソリン)
3,700円 5,000円 26,760円 19,730円
※自動車重量税(新車新規登録等時)は3年自家用で計算

車検基本料と整備費用について

2つ目の車検基本料とは、車検を業者に依頼するときに支払う依頼費用のことで、24ヶ月点検整備料、検査代、代行手数料などが含まれています。

3つ目の整備費用とは、車の部品交換にかかる費用です。

バッテリーやブレーキパッドなどの消耗品が経年劣化している場合、車検時に交換します。

上記で説明した車検基本料と整備費用は、業者によって金額が変動するため、車検業者を選ぶ際は複数社を比較することをおすすめします。

業者によって異なりますが、車検時にかかる部品交換費用を表にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

部品交換費用 目安表
交換部品 金額
エンジンオイル 約5,000~10,000円
エンジンオイルフィルター 約1,000~3,500円
ラジエーター液 約10,000円
ワイパーブレードゴム 約1,500~3,000円
ブレーキオイル 約10,000円
ブレーキパッド 約7,000~8,000円
スパークプラグ 約3,000~16,000円
オートマチック・トランスミッション・フルード 約5,000~30,000円
タイヤ(1本) 約5,000~10,000円
バッテリー 約4,000~40,000円

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カーリースの車検費用

ここまでは車検費用の内訳について説明してきました。

マイカーの車検は、車検時に法定費用、車検基本料、整備費用を一括で支払うことが一般的です。

車検のたびにまとまった費用を用意するのは大変ですよね。

しかし、カーリースの車検は法定費用が月額料金に含まれているため、車検費用全額を一括で支払う必要はありません。

さらに、車検基本料と整備費用はメンテナンスプランに加入することで月額料金に含めることもできます。

メンテナンスプランに加入すれば、車検時にまとまった費用を準備する必要が一切なく、月額料金だけで車に乗ることができます。

とにかく家計管理を楽にしたい方は、購入よりもカーリースの方ががおすすめと言えるでしょう。

カーリースで車検を受けるには?

車の模型 車検

リース車の車検を受けるには、リース会社や契約内容によって異なりますが、大きく分けて2つの方法があります。

自分で業者を探す

カーリース会社から車検場所の指定がない場合は、自分で車検場所を探します。

車検は、ディーラーやガソリンスタンド、カー用品店、カーショップなど様々な場所で受けることができます。

先ほどもお伝えした通り、車検費用や整備内容は車検場所によって異なります。

ディーラーで車検を受けると、純正部品が使われるため、質の高い部品に交換してもらえるメリットがあります。

一方、ガソリンスタンドなら自宅の近くにあることが多いため、わざわざ遠くまで車を持って行く必要がありません。

交換部品の質や自宅からの距離などを加味した上で自分に合った車検場所を選びましょう。

提携業者に依頼する

カーリース会社が車検工場を指定する場合もあります。

その場合、車検場所を選ぶ手間が省けるため、契約者の負担は一気に減ることでしょう。

ただし、工場が決められているため、自宅近くに工場がなかった場合は不便に感じると思います。

しかし、カーリース会社は自宅から一番近い指定工場を提案してくれるため、あまりにも遠い場所まで車を持って行くことはありません。

もし車検切れになってしまったら?

カーリースの場合、車検時期が近づいたらカーリース会社から車検を受ける旨の連絡が入ります。
そのため、車検が切れることはことは考えられにくいですが、万が一車検が切れたときの罰則等について、確認しておきましょう。

まず、車検が切れている状態で車に乗った場合、道路運送車両法違反となり刑事処罰の対象となります。
6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。

また、自賠責保険も切れていた場合、自動車損害賠償保障違反となり、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。

車検か自賠責保険のどちらかが切れている場合は、30日間の免許停止、両方切れた場合は90日間の免許停止となります。

車検切れになると、このような罰則があることを覚えておきましょう。

まとめ

今回は、カーリースの車検について説明しました。

カーリースはマイカー同様、契約者が車検を行う必要があり、必ず対応しなければなりません。

車検時期を忘れそうな方でも、車検の時期が近づくと、カーリース会社から連絡が入るため、車検を受け忘れる心配はありません。

さらに、多くのカーリース会社ではメンテナンスプランに加入することで、車検費用を月額料金に含めることができます。

まとまった車検費用を無くしたい方はぜひカーリースを検討してみましょう!

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