カーリース車は契約者以外でも運転できるの？

カーリースとは、カーリース会社と契約者が契約期間を決めてその間だけ車をリースするサービスです。

似たようなサービスでレンタカーがありますが、レンタカーは事前報告しなければ契約者以外の方が運転することはできません。

そのため、カーリースも事前報告が必要なのか？といった疑問が出てくると思います。

例えば、契約者が旦那さんで、買い物に行くときには奥さんもリース車を使うケースです。

このようなケースでも契約に問題はないのか、契約者以外が乗るために必要なことは何かを解説していきます。

記事のポイント
・契約者以外の家族が運転することはできる
・任意保険の補償の範囲を気をつける
・名義変更して運転者を変えることは基本的にできない

カーリースは契約者以外でも運転できるの？

契約者以外でも運転できる

結論から言えば、リース車は契約者以外の方もリース会社へ事前報告なしで運転することができます。

そのため、夫名義で契約したリース車を妻が運転する、子供が運転する、友人に車を1日貸すといったケースは契約違反に当たりません。

しかし、契約者がほとんど乗らず、契約者以外の方が主に利用する「名義貸し」状態は違法行為となります。

主に運転する方が契約者であることを前提でカーリース契約をしましょう。

契約者以外が運転する際の注意点

契約者以外がリース車を運転する場合、運転者が任意保険に加入しているかを確認しておきましょう。

任意保険とは、事故発生時に自賠責保険ではカバーしきれない相手方への補償や、運転者自身、自分が乗っている車の損傷などを補償してくれる保険です。

任意保険は、「本人限定」「本人・配偶者限定」「家族限定」など補償対象者を決めることができます。

契約者本人限定の任意保険に加入していて、親や配偶者、子などが運転して事故を起こした時は、補償を受けることができません。

補償が受けられず、実費で賠償金や修理費を払わないためにも、契約している任意保険は誰が補償対象になっているかを確認しましょう。

カーリースの名義変更はできるの？

リース車は、契約者以外の方でも運転できることが分かりました。

では、契約者の配偶者など契約者以外の方に、名義変更をすることはできるのでしょうか？

ここでは、カーリースの名義変更について詳しく解説していきます。

原則的に名義変更はできない

基本的にカーリースでは名義変更することはできません。

さらに、契約者の家族への変更、契約者個人から法人名義への変更などもできません。

しかし、結婚などで氏名が変わった場合であれば、名義変更が可能です。

氏名が変わって名義変更する際は、車検証の変更が必要なため、速やかにカーリース会社へ連絡しましょう。

また、契約者が亡くなった場合、海外転勤する場合などやむを得ず名義変更を希望する場合があると思います。
それでも、名義変更は難しく、違約金を支払って途中解約となるケースが多いようです。

リース車は所有者と使用者が異なる契約

ここまでは、リース車の運転は契約者以外でもできますが、名義変更はできないことを説明してきました。

名義変更ができない理由は、車の「所有者」と「使用者」が異なるためです。

以下で詳しく解説します。

車の「所有者」「使用者」とは？

車の車検証には「所有者」と「使用者」の２種類があり、文字通り車の所有者と使用者を指します。

この2つは必ずしも同じである必要はありません。

例えば、車をローンで購入すると「所有者」はクレジット会社やディーラーで、「使用者」が車を購入した人となります。
他にも、親が子に車を購入した場合は、「所有者」が親、「使用者」が子となります。

また、一括購入した場合でも、「所有者」がディーラーとなる場合もあります。

これは、車購入時に売却時の手続きを簡略化するためのようです。

そのため、車検証の「所有者」と「使用者」が異なることはしばしば見受けられるようです。

カーリース契約者にとって所有者がリース会社であることのメリット

所有者がリース会社であることのメリットは、契約者が車両の新規登録や自動車税の支払いなどを行わなくていいことです。

車両の新規登録や税金などの手続きは、所有者であるカーリース会社が行う義務があるからです。

手続きの義務はカーリース会社にあるといっても、新規登録手数料や税金などの費用は契約者が負担する必要があります。

しかし、新規登録手数料や自動車税は毎月のリース料に含まれているため、急な出費や払い忘れがなくなる点もメリットの一つと言えます。

カーリース契約者にとって所有者がリース会社であることのデメリット

所有者がリース会社にあることのデメリットは、車を自由にカスタム、売却ができない点です。

あくまで車はリースしているものであるため、勝手なカスタムや契約期間中に売却することはできません。

通常の使用には全く支障はありませんが、このような注意点があることを覚えておきましょう。

まとめ

カーリースは、契約者だけでなく契約者以外の方が運転しても問題ないことが分かりました。

しかし、契約者は配偶者や親、子などに車を貸す際、任意保険に加入してるか必ず確認するようにしてください。

万が一、任意保険に加入していない方に貸して事故を起こした場合、契約者も実費で賠償金を負担することになるからです。

それでもカーリースは、サブスクと同じように毎月定額で車に乗ることができるなど素晴らしい魅力が多数詰まっています。

ぜひ家族と一緒に乗る車として検討してみるのはいかがでしょうか。