初期費用がかからずに車が手に入るということで、現在利用者が急増しているカーリース。
非常に便利なサービスですが、多くのリース会社では走行距離制限を設けているところが多いです。
走行距離に制限があると、長距離運転を躊躇してしまう、気軽に車に乗れないなど、契約者にとっては心理的な障壁ができてしまうものです。
そこで今回は、走行距離制限について制限を設けている理由や、制限を超えてしまったときの対応など詳しく解説していきます。
記事のポイント
・走行距離制限は各社によって異なる
・走行距離制限は契約満了時に車の価値を保つために設けられている
・毎日長距離運転をしなければ走行距離制限を大きく気にする必要がない
目次
走行距離制限とは?
走行距離制限とは、リース車の走行可能距離を定めたルールのことを指します。
各カーリース会社によって走行距離は異なりますが、月間500km以内、年間10,000km以内のような決まりが設けられています。
一部カーリース会社では、走行距離制限を設けていないため、距離を気にせず運転したい方は制限がない会社を選ぶのが良いでしょう。
走行距離制限が設けられている理由
走行距離制限を設けている理由は、車の下取り価格である残価を残すためです。
カーリースは、契約時にあらかじめ残価を設定し、車両本体価格から残価を差し引いた上で月額料金を算出します。
車は走行距離が長くなればなるほど、摩擦や劣化により価値が下がります。
走行距離が長くなることで、車の価値を落とさないためにリース会社側で走行距離制限を設けているのです。
走行距離制限を超えるとどうなる?
走行距離制限を超えると、契約満了時に超えた距離に応じて超過料金が発生します。
超過料金の算出方法は各社異なりますが、1km10円のように1km単位で設定されてることがほとんどです。
なお、超過距離は返却時の総走行距離を基に行われるのが一般的です。
例えば、5年契約で月間走行距離制限が500kmと定められていた場合、総走行距離制限は30,000kmになります。(500km×12か月×5年=30,000km)
この場合、仮に1ヶ月で600km以上走行したとしても、総走行距離が30,000kmを超えていなければ超過料金が発生しないということです。
走行距離制限が、月間500kmと書かれているカーリース会社を見て、1ヶ月に500kmしか乗れないと勘違いしないよう気をつけてください。
カーリースの走行距離制限はどれくらいあると良い?
カーリースには走行距離制限があり、超過してしまうと料金が追加で発生することを説明してきました。
しかし、車の使い方次第では走行距離制限をオーバーせず、ストレスなく利用することが可能です。
実際に車に乗っている人は月間どれくらいの距離を運転するのかをまとめてみました。
月間平均走行距離は300~500km
一般社団法人日本自動車工業会が行った「2021年度乗用車市場動向調査」での結果では、マイカーユーザーの月間走行距離の平均値は370kmでした。
そのため、カーリースの走行距離制限は300〜500kmもあれば十分であると言えるでしょう。
しかし、毎日のように長距離運転をされる方であれば、もう少し距離制限が長い方が安心できると思います。
次項では、1ヶ月にどれくらいの距離を運転するのかをより詳しくご紹介します。
車の使用用途
車の使用用途は多々あるため、それぞれのシーンでどれくらい運転するのかをまとめました。
実際に車を利用するシーンを想像しながらチェックしてみましょう。
車の利用シーン | 1ヶ月の走行距離 | 1ヶ月の走行日数 |
買い物・送迎 | 300km以内 | 22日 |
通勤 | 600km以内 | 23日 |
休日の遠出 | 1,000km以内 | 6日 |
毎日通勤で利用し、休日は長距離ドライブする方であっても1,000〜1,500kmもあれば走行距離制限を気にせず運転することができます。
さらに余裕を持ちたい方であれば、月間走行距離が2,000kmや制限がない会社を選ぶとより安心かもしれませんね。
先ほどもお伝えしましたが、1ヶ月の平均走行距離は370kmであるため、主に買い物などで車を利用される方は、500kmでも十分と言えるでしょう。
走行距離制限によるメリット・デメリット
走行距離制限はデメリットしかないと思われがちですが、制限があることで受けられるメリットもありますので、ご紹介していきます。
メリット:リース料金が安く設定されている
走行距離制限は、返却時の残価を確保するために設けられています。
そのため、車両価格から事前に残価を差し引くことが可能となり、購入するよりも安く車に乗ることができます。
走行距離が選べるリース会社であれば、短くすることでさらにリース料金を抑えることができます。
休日にしか乗らない方や、スーパーへの買い物など近距離移動でしか使わない方であれば、走行距離制限のメリットを存分に受けることができます。
デメリット:距離を気にしながら乗る必要がある
走行距離制限があると、常に走行距離を気にしながら運転しなければならない点はデメリットと言えるでしょう。
特に通勤で毎日利用される方や、休日は長距離ドライブをされる方などにとっては心理的なストレスになると思います。
上記に該当する方は、走行距離制限がないプランを提供しているカーリース会社を選択しましょう。
まとめ
カーリースの走行距離制限について説明しました。
走行距離制限はリース車の残価にかかわるため、各社制限を設けていることがほとんどです。
制限がある分、購入よりも車両価格を抑えることができますが、距離を気にしながら運転するストレスも避けたいです。
自分はどれくらいの距離を運転するのかを想定した上で、無理のないプランを選びましょう!
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